15日目

2015.3.11  15日目


 
 今日もいつも通り登校し、まず初めにお友達と東日本大震災の話になりました。中国にいるからそのようなニュースは耳にしませんが、さすが日本人だなと思いました。授業でもその話題を出してくれて、先生ともそのお話ができました。このような日のことを“念日と言うそうです。文化を超えたやり取りに感動しました。最近は聞き取りにあまり負担を感じなくなってきており、授業を楽しんで聞くことができます。例文を使った会話でも先生が何を求めているのかがわかるようになりだいぶやりやすくなってきました。今思えば今日あたりがちょうど折り返し地点だと思います。慣れるまで2週間かかりましたが、これからの授業もワクワクしています。これからももっと頑張っていこうという意欲がますます湧いてきました。明日はまた先生が変わるので、自分のリスニング力を試してみようと思います。

  今日お昼は食堂の2階で食べました。今日初めて見つけた麺を頼んでみました。どんぶり一杯に注がれた平麺でしたが、たったの4元(約80元)でした。すごく安くて、しかも上にかけられたナスのスープが本当に美味しかったです。今のところ私の一番のオススメかもしれません。食べ終わった後は3階に行き、コーヒーを買おうとしました。そこのコーヒーは安いので有名でした。コーヒーを頼もうとしましたが、4元(約80円)のソフトクリームに目移りしてしまい、まだ寒いのにソフトクリームを買ってしまいました。安いから味はどうかなと思いましたが、本当に濃厚で日本の牧場で食べられるような味でした。これは暖かくなると本当に人気だろうなという話になりました。

  2時から教3楼でお茶の講義を受けました。中国のお茶文化について詳しくは知りませんでしたが、私はずっとお茶が大好きで、本当に興味が湧きました。お上品な先生が丁寧に教えてくださいました。まず、中国のお茶には日本と比べ物にならないくらいたくさんの種類があることでした。日本では緑茶と紅茶、乌龙茶はありますが、白茶や黄茶、普洱茶はあまり見かけません。珍しいお茶をたくさん知ることができました。また、作法として、まず初めにみんなで茶葉を回して見た目と香りの確認を行いました。そのあと、お湯を注いだ後の香りをまた回して楽しみました。その時、緑茶以外は蓋つきのコップに入っており、蓋を自分の反対の方向に開けて香りを楽しむのがルールだそうです。緑茶は茶葉が雪のように舞うのをみんなで鑑賞するためにガラスのコップにお湯が注がれました。お茶を注ぐ時は透明な急須を使って先生ははじめの人だけに注いで、そのあとは隣の人が注ぐというような感じでした。注いでもらうときは感謝の意を込めて親指、人差し指、中指を曲げてノックするように机を叩きます。これは秦の時代から続いているものらしく、親指が頭、人差し指が体、中指が肢体を表すそうで、これを曲げて叩くことで、膝をついて感謝しているという意味になるそうです。中国語の中に時々日本語を入れてくださったので理解できました。本当に面白いなと思いました。


 「誰かお茶を入れてみませんか」と言われ、みんなは私がお茶を大好きなことを知っていたので、「やってみたら」と背中を押してくれました。丸い円を描きながら茶葉の入った蓋つきのコップにお湯を注ぎ、蓋つきのコップの縁(12時と6時の位置)を親指と中指で支え、人差し指で蓋を支えて急須に注ぎました。少し熱かったし、支えるのも大変だったけれど、やってみて本当によかったです。必ずお茶をお土産に買って帰ろうと思います。美しい中国のお茶文化に触れることができて本当に幸せでした。

  4時頃に体験が終わり、大学内にあるスーパーに行ってみました。学生にとって嬉しい品揃えでしたが、少し高かったです。喉が渇いていたので北京に来て初めてのペットボトルジュースを買ってみました。レモンティーにしましたが、すごく甘く水で薄めなければ飲めないくらいでした。本当に日本人と中国人では味覚が違うのだなと思いました。

  7時からゴンダオに食事に誘ってもらって、この前まで修道大学に留学にきていた中国人の学生2人と4人で食堂の1階にあるムスリム料理のお店に行きました。羊肉の料理がたくさん出てきて大丈夫かと思いましたが、匂いもほとんど気にせずに食べられるほど美味しかったです。羊肉が載っているチャーハン、羊肉の串焼き、羊肉の舌や内臓の鍋などでした。また、中国で有名な大学芋のようなものも食べました。飴の糸を引くほどいいらしく、私は少しだけできました。何よりも美味しかったのは有名だというヨーグルトでした。糸を引くほど濃厚で滑らかでした。少し大きめの砂糖の結晶を入れながら食べました。本当に美味しかったです。彼女たちは日本語学科の4年生で日本語もペラペラでした。アニメや季節の話から勉強の話までたくさんのお話をすることができました。言語の力を改めて感じ、私も彼女たちと不自由なく中国語で話せるようになりたいと強く思いました。より一層モチベーションが上がりました。寮まで送ってもらい連絡先を交換して別れました。初めて会った私を快く受け入れてくれたことに本当に感謝したいです。また明日からも私らしく頑張ります!