19日目

2015.3.15  19日目


  今日は9時にロビーに集合して盧溝橋に向かいました。地下鉄とバスを乗り継いで2時間ほどかかりました。バスに乗る時間は最後の1時間ほどでしたが、その途中で北京西駅を見ることができました。アジアで一番大きな駅だそうで、本当に大きかったです。ホテルとくっついているように見えて、正直どこまでが駅なのかはまだはっきりしませんでしたが、とにかく大きかったです。行きはゴンダオ一緒に英語と中国語だけを使おうと決めて話しました。やはり英語の方が使いやすいのですが、中国語や英語を使って話そうとすると、やはり頭をたくさん使うので少し疲れてしまいます。でも、話せるようになるにはこの繰り返ししかないのかなと思います。少しわかった気がするので、たくさん実践してみようと思います。


盧溝橋に着くと、まずは小さな町を通りました。ここも当時から残されておるそうで結構古い建物が多かったです。そこを抜けると門があり、門の先には広場がありました。その広場の両サイドには石を運んだり、加工したりしている人たちの銅像がありました。これが本当なら盧溝橋はいつ頃作られたのかと不思議に思いました。端の方へ行くと、ガンユエンさんが「端にはたくさんの獣の石像があって、橋の最後の部分には、橋を支える獣が描かれているんだよ。」と教えてくださいました。本当かなと思って見に行くと本当にいました。中国には日本にはない何か独特な考え方があるのかなとも思いました。盧溝橋からの眺めは美しく、とても戦争が起こったような場所には見えません。この橋の上を中国人学生の方たちと笑顔で話しながら渡りました。日中戦争はそう遠くない昔のことです。なんだか戦争の重たさを考えさせられ、さらに丁先生の「日本人が原爆のことを忘れられないのと同じように中国人はこの痛みを忘れられない」と言われた時は心にぐさっと刺さりました。橋の上には石畳が敷き詰められていたのですが、これは戦争の時に戦車が通った跡のようです。歴史を近くに感じました。

一通り往復してから少し自由休憩の時間がありました。私たちは盧溝橋の上から川沿いに遊歩道はあるのを知っていたのでそこに向かおうとしましたが、出口を出てしまわないといけなかったのでそこには行けませんでしたが、しっかりと外側から盧溝橋を見ました。教科書に載っていたのと同じ形をしていて、より一層ここにきているのだという実感が湧きました。いろんな歴史はあるけれど、私たちがにらみ合う必要はありません。真の友好は国民同士のつながりによってできてくるものだと考えます。これからの国同士の関係を良くするのは私たちの世代です。国籍は違えど、同じ人間で誰もが平和を望んでいます。このことを多くの人々に伝えたいです。

 バス乗り場の方まで帰ってきて、レストランに入りました。いつものように丸テーブル二つに分かれて座りました。私たちのテーブルには中国人学生は一人しかいませんでしたが、逆にいろんな話が聞けて面白かったです。中国でも北側と南側では文化が大きく違うことや方言も面白かったです。中国料理にも慣れてきましたが、食器の使い方が中国人と日本人では大きく異なっていて面白かったです。日本人は大きな料理を取り分ける時、小皿にとりますが中国人は小さなお椀に取りました。小皿は骨などのガラ入れに使うそうです。また、中国ではガラスのコップはビールを飲むために使うそうで、お湯やお水は小さな湯飲みに入れるそうです。料理の文化もまた違いがあって面白かったです。もちろん料理も美味しかったです。

  寮へ帰る間、今まであまり深くは話さなかったシャンティエンとたくさん話しました。今まではあまり勉強も好きじゃないのかなと勝手に見た目で判断してしまっていましたが、話してみるとすごく真面目で、彼は彼なりに自分の人生についてたくさん考えていました。歳は下ですが、いろんなことを吸収しようとするその姿勢に少し感化されました。まだまだ私にもいろんな選択肢があり、どの道を選ぶかは全て私次第だなと思いました。これも大きな勉強になりました。いろんな人からいろんなお話が聞けて嬉しいです。



 寮に戻るとここ最近の疲れが爆発してひどい頭痛を起こしてしまいました。原因は詳しくはわかりませんが、寝不足と休息不足なのかもしれません。一応薬を飲んで9時頃には寝ました。これからも自分の体調管理には気をつけようと思います。