2016年留学 24日目

2016318() 留学日記二十四日目

 昨日の日記で今日が最後の授業と書きましたが、水曜日にもあるそうです。早とちりしていました。でも通常の授業内容というより、映画を見たり一ヶ月中国で生活してみた感想を発表するなどのちょっとレクリエーションっぽい内容になるみたいです。

 今日は口语で「週末はどんな過ごし方をしているのか」というテーマでまた前に出て発表したのですが、今回は発表前に作った小グループの他のメンバーの内容も説明しなければならず大変でした。ちなみに今回の私のグループは全員日本人でした。日本人の発音はそれぞれに癖があって聞き取りづらいことがよくあり、他のメンバーが自分の知らない単語をたくさん使ってくることもしょっちゅうあるので、内容を把握するのに一苦労しました。そんな中で人の内容も把握して発表するのは難しく、合っているのか合っていないのか怪しい内容になってしまいました。自分も同じようなことを思われているのかと考えると、発音の訓練をもっとやっておこうという気になりました。

阅读では授業の最後に「時間が余ったからDクラスのテストがどんな感じか見せてあげる」と先生がおっしゃって、スクリーンでDクラスのテストの例題をみんなで見ました。内容は古文体センテンスの内容を把握した後現代文に訳すというもので、正直すごく簡単でした。日本では中学生の頃から古文(漢文)を国語の授業で読まされるので、ある程度古文を読むことに慣れています。あと繁体字が使われるため、日本人が意味を把握するのがより簡単になります。先生も「日本人にはこっちの方が読みやすいと思う」とおっしゃっていました。

午後からは森胁首藤と一緒に马连道にお茶を買いに行きました。中国茶の芸術についての講義を聞いた際、先生が紹介しておられた場所が马连道だったので、森胁たちとどうせお茶を買うならそこに行こうという話になり、今日行ってきました。

実際に来てみると、お昼過ぎだったから午休の時間と被ったのかそれともそもそも人がそこまで来ない所なのか分かりませんが、人通りが少し少なかったです。それに日本の店をイメージしていたせいもありますが、店の中が仕入れたお茶の段ボールでいっぱいという所ばかりで驚きました。それに最初は入りづらかったです。通りに並んだ茶葉の店や茶具の店に入ってお話を聞いたり商品を見たりしていました。お茶の説明を聞き取るのは結構難しくて、とりあえず香りがいいとか食事の時に飲むのがいいとかその程度の内容しか分かりませんでした。茶具は買うつもりではなかったので見るだけでしたが、綺麗な絵が描いてある物や装飾が凝っている物など素敵な逸品をたくさん見ることが出来ました。

通りの小さい店で買うのは難しそうなので首藤が持っていたガイドブックに載っていた京闽茶城というデパートみたいな所に行きました。そこもお茶関連の店しかない施設だったのですが、観光客っぽい人が全然歩いておらず、一般客より仕入れに来た客の方が多そうな感じがしました。どの店で買ったらいいのか全然分からず、とりあえず全体を一周してから、あるお店に入りました。そこは普洱茶の店で、茶葉が小さいサイズで丸めて包装してある物がたくさんありました。それを量り売りで売っていたのでどんな香りがあるのか、何がおすすめなのかを聞きながら選んで買いました。



次は近くの似たような施設にまた入り、今度は白茶のお店に入りました。本当は三人ともお店の看板をろくに見ずに入ったため白茶の専門店とは知らず、普通に緑茶や黄茶があるかどうか聞いてしまいました。お店の方がわざわざ探してくださったので本当にありがたかったのですが、後から気づいて申し訳なく思いました。従業員が全員女性の方で和気あいあいとして働いておられるので自分たちも和んでくるような雰囲気のお店で、皆さんの対応が本当に優しくて感動しました。中国に来てから従業員さんにこんなに優しくされたことは無いと断言できるくらいです。私たちがあまり話せないのを察して「どこから来られたんですか?」と聞いてくださったので、「日本からです。北京語言大学の留学生です」と答えました。すると、「じゃあ、お茶の試飲してみますか?緑茶とか黄茶とか。白茶も淹れますよ。」と言われたので、お言葉に甘えて試飲をさせてもらいました。お茶を飲みながらたくさんお茶の説明をされたのですが、もともとお茶に詳しくない上聞き取れない箇所が何個かあったのであまり内容は覚えていません。そして随分長居して迷いに迷った挙句、私は老白茶の缶を買いました。40元しました。森胁80元で袋に入ったものを買っていたのですが、その袋は茶葉が400グラム入っており結構大きかったです。彼女は祖父母の家へのお土産にすると言っていました。

有名なお茶街は当初のイメージとは大分違った雰囲気の所でしたが、楽しい交流もあったりしていい経験が出来ました。


明日はいよいよ天安門や故宮に行けます。これらを見ずして日本には帰れない、というくらいに自分の中では重要なスポットだと思っているのですごく楽しみです。

投稿者:岡 明歩 編集者:丁 雷

2016年留学 23日目

2016317() 留学二十三日目

 最近本当に風邪気味の人が増えました。丁先生も風邪がなかなか良くならないそうで、とても心配です。更に空気もここ二日間悪いので、気をつけないと私もまた風邪がぶり返しそうです。

 今日の授業でちょっと自分の進歩を実感したのが听力です。授業で流されるCDの内容がいつもは半分くらいしか分からなかったのに、今日はほぼ聞き取ることが出来ました。日本で聞くCD1.5倍速か2倍速くらいの速さですが、北京に来てから生活していくために注意深く単語を聞き取る癖が身に付いたようで、問題にもすんなり答えられたので嬉しかったです。ただ、まだ他の同学、特にドイツから来ている中国人学生のレベルには全然追いつけていないので、もっと努力しないといけないなと思います。

 授業後は食堂でお昼ご飯を食べ、すぐに17楼に戻りました。今日は空気が本当に悪いので部屋で昼寝をしたり、授業の復習をしたり、宿題をして過ごしました。単語や文法の復習が本当に大変で、特に文法は自分で文をすぐに作れるように、その文法を使った会話の流れごと覚えておかないと私は全然使えません。ノートを開いてずっと、メモした例文をもう一回きちんと読み直してゆっくり復習しました。

今日は一人で勉強していましたが、ちょっと不安なことも多々あります。自分が本当に授業で教わったことをきちんと理解できているのか、同学たちとのアウトプットの時間がもっと欲しいなぁと思っています。周りはみんな頭が良くて理解力のある人達なので、置いて行かれてはしないかと思うことも時々あります。試験まで残り僅かですが、なるべくいい結果が出せるように、みんなで切磋琢磨してレベルを上げていきたいです。

 七時からは前回参加できなかった汉语桥に参加しました。先週よりは参加者の数が減ったように思います。今回私が入ったグループにはイタリア、韓国、スーダン、日本、中国の5カ国の学生が集まりました。スーダンの方は前にも一緒にお話した人で、相変わらずすごくおしゃべりな方です。ずっと喋っていられるなんて日本人にはなかなかできないことなので本当に尊敬します。二人いた韓国人学生の内、年上の方もすごくしゃべりが上手でレベルの高さを感じました。日本以外の留学生は基本的に245歳の人が多い印象が今まで私の中で多かったのですが、若い方の韓国人学生さんが19歳だったのでちょっと驚きました。今回は各国の留学事情や就職する上で語学力があるのは有利なのかという話、ちょっとリラックスした話題としてテレビで何を見るのかなどの話をしました。一緒にお話したメンバーの同屋の大半が日本人とのことで、一緒に過ごしていてどうなのかという話も出ましたが、英語が出来ないから中国語で喋るけどあまり話せていないとか、そもそもほぼ喋っていないとか、同じ日本人が聞いていてちょっと残念な話ばっかり出てくるので、日本人は他の国の人からこんな風に思われているのかと思うと少しショックでした。おしゃべりが終わった後、韓国人学生さんから「韓国人はみんなで記念写真撮るのが好きなの!撮ってもいい?」と言われたのでみんなで記念写真を撮って終わりました。今回のもすごく楽しかったし、勉強になることもあったので良かったです。


 明日は授業最終日なので、気合を入れて頑張りたいと思います。

投稿者:岡 明歩 編集者:丁 雷

2016年留学 22日目

2016316() 留学二十二日目

 もう帰国まであと実質一週間です。日本に帰るまでにあと少し行きたい所などあるのですが、時間があまりありません。その上テストまでの時間も全然無いのでこれから一週間が本当に忙しい期間になると思います。

 今日は風邪がほぼ治り体調がだいぶ良くなったので、いつも通りに授業に出ました。口语の授業の前に先生に試験日程を教えていただきました。私は試験二日目の1040からだそうで、授業で取り扱った各課のどれかに関する質問に対し習った単語を使い長めの文章を作って答えるというものらしいです。本番までまだ時間があるのでギリギリまで準備をしっかりやって試験に臨みたいと思います。听力の授業ではテストが無いと言われました。正直テストを受けるとしたら一番自信が無い科目が听力だったのでだいぶほっとしました。でも帰国後の中検のテスト対策として听力の授業で使っているCDは聞き続けます。

 授業後は食堂の四階の日本料理屋で今度は天ぷらそばを食べてみました。そばは島大の食堂で出されるものとほぼ変わらない味がしました。海老天も日本と特に変わりません。でもダシの方はやっぱり日本と何かが違います。あと、海老天の他に乗っている具材に小松菜らしきものが含まれているのも日本とは違う部分です。その他に思うことといえば、前回行った時もそうですがとにかく値段が高いです。平均3040元くらいします。日本円に換算すると日本での値段とほぼ変わらないですが、普通食堂で使うお金が1015元なのですごく高く感じます。




 昼ご飯が済んだ後は、丁先生と奥さん、それに島大組で天坛公园に行きました。あいにく今日は空気が良くなかったので街中霞んでいましたが、天坛に到着すると祈年殿の美しい姿が目に飛び込んできました。瑠璃瓦という青い瓦を使っているので、きれいな青が印象に残ります。天へ祈りを捧げる所なので、天を表す青が多く使用されているそうです。近くで見ると壁面に金で龍と鳳凰がたくさん描かれており、すごく豪華な見た目となっていました。中には祭壇が設けられ両側には生贄の牛の像が置かれていました。今の天坛建物は清朝の時に建てられたもので、満州族の色である緑が使用されていたり、祈りを捧げる相手の神が汉语と満州語で書かれていたりしました。近くの資料展示室ではさらに昔の時代の祈年殿がどんな姿をしていたかを示す模型が展示してあり、一番初期の祈年殿見た目がほぼ高床式倉庫みたいな感じだったのには驚きました。

 回音壁では壁と壁で音が跳ね返るそうなので、みんなでちょっとした実験をしました。でも実際本当に跳ね返って聞こえたのか声が大きいから聞こえたのかはよく分かりません。他の観光客の注目を集めてしまったので結構恥ずかしかったです。昔ここでは皇帝がスピーチをしたりしていたそうです。ここにも祈年殿よりは小さいですが儀式を行う祭壇がありました。

 圆丘には特に建物は無く、開けた舞台みたいなところがありました。一番真ん中には少し出っ張った所があり、ここで多くの観光客が写真を撮っていました。

 有名な建物の周辺は人が多いですが、それ以外は普通の公園と言った感じで、人も少なく落ち着いた雰囲気がありました。ただ、トランプや将棋をしに来る高齢者の方が多いことに驚きました。街中でやっているのはたまに見かけますが、同じようなグループがいくつもあって一列に遊びに興じている姿は圧巻でした。

 晩ご飯はみんなで広東料理屋へ行って食べました。やはり日本人には広東料理が一番口に合います。食べ終わった後は雍和宫周辺の飲食店街を歩き回ったり、成賢街を歩いて回りました。雍和宫がチベット仏教の建物ということで成賢街にも仏具店がたくさんあり、個人的には見ていて本当に面白かったです。


 明日の予定は特にありませんが、テストの準備を始めて体調に気を付けて、残りの日を大切に過ごしていきたいです。


投稿者:岡 明歩 
編集者:丁 雷