北京語言大学研修 20日目(2017年)

〈北京語言大学研修 日記20313日)〉         


 今日は例のごとく午前中は授業、午後は自由活動、そして夜は漢語橋という一日でした。特に大きな変化もない一日だったので、思いついたことを書きます。

 今日の授業は口阅读でした。の授業では、毎回12人ずつ、自己紹介の詳しい版をすることになっていることはいつかの日記で書きましたが、今日は先生の都合により、先週の木金にできなかった人たちを含めた4人がしていました。日本人が2人、韓国人とシンガポール人が1人ずつでした。自己紹介の内容も、趣味や学習のことだけでなく、自分の出身地についての説明も含んでいる人がいておもしろかったです。自己紹介する人数も残り少なくなってきました。残りの人のも楽しみにしておきます。

 阅读では、“抓周儿”について勉強しました。これはテキストの内容になっている、中国における一種の習慣・伝統のようなものらしいです。満1歳の子どもに対し行うもので、さまざまな職業を表す物(そろばんや筆記用具、本やはさみなど)を子どもの前方に並べ、その子どもが並べた物の中で最初に何を手にするかによって、その子の将来を占うような伝統だそうです。そろばんを手にしたら財政管理が上手になる…筆記用具は勉強が非常に得意に…はさみは家事が得意に…という風に占えるそうです。テキストの中では、これは中国にある習慣だというように書かれていましたが、幼い頃、私もこれをやった覚えがあります。自分が何を手にしたかは覚えていませんが、この様子を写した写真を祖母の家で見たことは覚えています。私の妹もやっていました。まさか中国にも同じような習慣があったとは思わず、感動してしまいました。授業で扱うテキストの内容は、どれも非常に興味深く、読んでいて楽しいです。今回の研修では、テキストすべてを学習できるわけではないので、帰国後に個人で、習わなかったテキストを読んでみようと考えています。



昼ご飯と夜ご飯は友人と食べ、夜は漢語橋へ。今日の漢語橋は中国人の先生が少なかったので、グループを細かく分けると人手が足りなくなってしまうらしく、Bクラスの子たちと一緒に先生とお話しました。久しぶりに大人数で喋ったので結構盛り上がり、楽しい漢語橋でした。先生が質問してくること、話していることを一度聞けばほぼわかるようになったので、リスニング能力は成長している気がします。ただ、相変わらず話すことは苦手です。以前に比べれば話せるようにはなっています。しかし、どうしても言葉に詰まってしまったり、どう言えばいいかわからなくなったりしてしまうのです。語彙が全く足りないわけではありません。個人的に思うのは、語法の知識がまだ不足しているのではないかなと思います。そりゃあ、自分が考えている日本語をそっくりそのまま中文訳できるほどの語法を身に着けるのは、残り2週間もない期間でできるわけがないと思っています。ですので、自分の言いたいことを、自分が知っている(使える)語法で言えるように、頭の中で簡略化する力を少しでも養う…これを新たな目標に組み込もうと思います。話せなくて悔しい…そう思ってしまう時を、できるだけ減らしたいです。

投稿者:大櫃彩花
編集者丁 雷

8 件のコメント:

  1. L16062
    何もない日はむしろ貴重なのでそういう日は勉強をせずのんびりと過ごすに限ります。
    阅读や口语の授業で習う言葉はすべて生活の上で役に立ち、なおかつ2級レベルなので検定の勉強にもなります。
    言葉だけでなく文化風俗まで勉強できるので理解が一気に深まりますね。

    早く北京に行きたいという気持ちが日に日に強くなるので、もう食べ物の写真は見たくないです。おいしそう・・・

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  2. A163077
    別の国で似たような習慣を見つけると、より親しみを感じられますね。私は最近、胃腸炎の山陰地方の方言である腸感冒(ちょうかんぼう)は、中国で風邪を意味する感冒から来たのか非常に気になっているところです。もしそうだったら、昔からの中国とのかかわりが言葉として表れていて素敵だなと思います。
    先輩は、自分のできるようなったこと、できてないことを客観的に判断していて、それらを可能な範囲での学習の目標につなげていてよいと思いました。常に目標をもって、それに向かって邁進していけるよう日々を過ごしたいものです。
    予定がない日の有意義な過ごし方。無駄な時間にならないよう気を付けたいです。

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  3. S162003
    抓周儿のような文化があることと日本でも行われていることは知らなかったので、とても興味深いです。調べてみたいと思います。日本でも同じような文化があるのは面白いですよね。
    リスニング力が伸びて先生の言うことが一度聞けばわかるようになったというのはすごいと思います。話すことに関しては、自分に何が足りていないのか、どうしていったらいいのか分析していて、すごいと思いました。

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  5. L163064 中国語にも日本と同じ通過儀礼が続いているんですね!私の妹もやっていました。最初に、大きなお餅を担がされて、その後にやっていた気がします。日本では、お米・鉛筆・そろばん・お金だったと思います(が、地域差もあるのでしょうか?)本当にほとんど形の違わないことをしていることに驚きました。
    できなくて悔しく思うことは最も成長に繋がることだと思います。私も、早く居心地の良い場所を脱出して、成長できる場に身を置きたいです。

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  6. 人それぞれにリスニング、ライティング、リーディングと得意不得意がありますが、私達勉強し始めの頃は誰もが大体は同じレベルだと思います。しかし一年や半年、或いはもっと経つと、その差は歴然としてきます。今回の北京短期留学でも、初日の方から、差が出てしまうと思います。少し焦りを感じる方や、余裕がある方、はたまた得意げになってしまう人など、出発は人それぞれです。この短期留学で勉強や、語学の学びに関しては、どう過ごすかで、日本に帰ってきたときの成長も違うと思います。また、頑張っていてもなかなか単語が覚えられなかったり、声調に癖があったり、聞き取れなかったりなどがあるかもしれませんが、あとからメキメキ伸びる人もいると思うのです。自分を信じて、頑張りたいと思いました。

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  7. H171071
    北京語言大学での授業で、中国の習慣や伝統について知ることができるのがいいなと思いました。私は、授業を受けることに対して不安もありますが、楽しみでもあります。また、この記事を読んで漢語橋に自分も行きたいなと思いました。私も積極的に中国語を聞き、この方の様にリスニング能力を上げたいです。
    また、この記事を読んでいて、この記事を書いた方は中国語学習に対する姿勢が大変真面目な方だなと思いました。私も見習いたいと思いました。
    写真に写っているシュウマイ(?)がとても美味しそうですね。

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  8. 幼い子供の将来占いという習慣に非常に関心を持ちました。日本にも似たような風習があるとのことですが、わたしの出身の地域にはこのような素敵な風習はありませんでした。もし、子供時代の自分だったら何を手にしていたのかな?全く想像もつきませんが、わたしも小さな頃にやってみたかったです。個人的にその将来占いと、実際に占いに参加した子供の将来の職業や得意なことに関連性があるのかどうか気になります。中国ではそのような統計調査は行われていないのでしょうか、なんて考えてしまうのは理系脳すぎますかね。占いにそこまで具体的なことを求めるのは無粋と言われればそれまでなのですが、なんらかの関連性があるとしたら面白いですよね。

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